レコード鑑賞会「村上春樹の音楽」を開催しました!

レコード 6月11日(水)の午後、レコード鑑賞会「村上春樹の音楽」を開催しました。実はこの鑑賞会、同じ内容で2月にも開催しているのですが、その日の関東地方は数十年ぶりの大雪に見舞われ、多くの方が残念ながら欠席となってしまっていました。そのリベンジを!!というわけで、今回は無事、多くの方にご参加いただくことができました。

 村上春樹さんといえば、新作の発売が毎回熱狂的に迎えられ、ノーベル文学賞に最も近い日本人作家とされています。また、作品に登場する音楽も毎回話題になり、ヤナーチェク「シンフォニエッタ」のCDがクラシックとしては異例の売り上げを記録したことも、皆さんご記憶のことと思います。村上さんご自身、著書の中で「書物と音楽は、僕の人生における二つの重要なキーになった」とおっしゃっています。
 今回のレコード鑑賞会は、そんな村上さんの作品に登場する音楽をレコードで聴いてみようというこころみでした。村上さんの作品と音楽の関係については『村上春樹を音楽で読み解く』のほか、個人の方が運営されているwebサイトや雑誌論文などで多く言及されています。それらを参考にさせていただきながら、村上作品に登場する音楽を調べ、当館の所蔵レコードから同じものを探し出しました。当館ではクラシックやジャズなどのLPレコードを数多く所蔵しているのですが、作品でとりあげられているレコードのすべては所蔵しておらず、村上さんのレコードコレクションの奥深さがうかがわれました。
タンノイ社製スピーカー 当日は全10曲お聴きいただいたのですが、担当としてイチオシだったのはベートーヴェンの「ピアノ三重奏曲第7番」でした。この曲は『海辺のカフカ』(リンクは上巻、常置本)の中で「しっかりとしたウォルナット材のボックスに入った英国製のスピーカー」から流れてくるのですが、まさに鑑賞会で使用したタンノイ社製のスピーカーがウォルナット製で英国製のスピーカーなのです!同じものではないかもしれませんが、音色はかなり近いのではないでしょうか。鑑賞会では、作中と同じ「百万ドルトリオ」の演奏をお聴きいただきました。『海辺のカフカ』の世界をほんの少し体験していただけたのかなと思っております。

 なお、この鑑賞会で配布したプログラムをホームページ上で公開しています。使用したレコードや関連CDの情報を掲載していますので、ご興味のある方はそちらもご覧ください。
 蒸し暑く、音楽にどっぷり浸かるには厳しい環境でしたが、ご参加くださった皆様、どうもありがとうございました。

 (県立図書館職員:レコード鑑賞会担当)