今年も「本が棚に並ぶまで」を開催しました!

本が棚に並ぶまで1 恒例の県民公開講座「本が棚に並ぶまで」を5月28日に実施しました。5月とは思えない強い日差しの照りつける日でしたが、昼下がりの紅葉坂を登って汗を拭きながら、たくさんの方が参加してくださいました。
 前半はパワーポイントや新刊本の出版情報誌を見ていただきながら、神奈川県立図書館の選書の実際についてお話しました。日々出版される多くの図書を、どんな方法で、どんな調査をし、どんな基準で選んでいるのか。受け入れる図書が最終的に決定するまで、何段階もの会議や手続きを経ることなど、実例を交えながら説明しました。
 講座後のアンケートで、「もっと具体的な事例や図書の紹介があるとよい。」というご意見を複数いただきました。当日は45分でお話したのですが、準備段階では大幅に時間オーバーしていました。前半のお話が長引くと、後半の実演見学の時間が十分にとれなくなってしまうので、いかに説明をスリム化し、スケジュール通りに進めるかという点に腐心したのですが、実は、削ぎ落としたエピソードの方が皆さんには楽しんでいただけたのかもしれません。まだまだ工夫の余地があることを感じたのでした。
本が棚に並ぶまで2 後半は、「整理室」と呼ぶ仕事場に移動し、図書のデータ作成や装備の実演を見学しました。段取りよく見学していただくために数日前から準備し、当日は図書課職員全員で役割分担して進めました。今年は、見学用のパソコンを昨年より多い7台に増やしたので、1台を4~5人で見る配分になり、「見づらい」といった苦情は出ませんでした。
 1冊ずつ、慎重に丁寧にデータ作成する様子、蔵書は原則永年保存なので、よい状態で長く保存するために様々な工夫をし、手間をかけて装備する様子など、堪能していただけたのではないでしょうか。作業を見ながら、その場で直接職員に質問したり、感想を伝えたり、交流できたことも好評だったようです。
 締めくくりの質問コーナーでは、次々に10件近い質問があり、県立図書館に強い関心を持っていただけたことをうれしく思いました。
例年はここでおしまいなのですが、今年は講座終了後、ご希望の方を対象に書庫などをご案内しました。講座参加者の2/3に当たる22人が参加され、3グループに分かれて見学しました。30分程度の駆け足の見学ではありましたが、明治初期の『學問ノススメ』(リンクは第1編)や1700年代に刊行された『解體新書』(リンクは巻之1)などお宝本にも触れ、とても喜んでいただきました。
「普段目にすることのない図書館の裏舞台を見ることができてよかった。」「こういう講座にまた参加したい。」などのご感想をたくさんいただきました。
図書課職員総出で開催する、図書課にとって大きな催しの一つです。いろいろ準備したり、緊張したりと、大変だと思うところもありますが、参加者の皆さんに喜んでいただけることが本当にうれしくて、今年も実施してよかったと言い合ったのでした。

講座についてはクリッピングでも取り上げられています。

昨年度の「本が棚に並ぶまで」の結果はこちらをご覧ください。

これから開催される講座についてはこちらをご覧ください。

(神奈川県立図書館:講座担当)