コレクション紹介展示 第2弾「野村光一文庫」

展示「野村光一文庫」 2014年、神奈川県立図書館は開館60周年を迎えます。60周年を記念して行う「コレクション紹介シリーズ」展示の第2弾は「野村光一文庫」です。

 「野村光一文庫」は、音楽評論家の故野村光一氏が長い音楽生活を通じて収集された貴重な音楽関係資料からなるコレクションです。今回の展示では、戦前の国内外の演奏会プログラムなどの貴重な資料をご紹介しています。
 野村氏が留学していた1920年代のロンドンの資料からは、ピアニストとしても活躍した作曲家ラフマニノフのリサイタル・プログラム、野村氏が最も好んだピアニストであるアルフレッド・コルトーの演奏会プログラムをご紹介しています。
 また、ベートーヴェンの第九の日本公式初演とされる東京音楽学校の演奏会プログラムや、関東大震災で消失した帝国劇場の代わりに帝国ホテルで開催されたヤッシャ・ハイフェッツの初来日演奏会のプログラムなどもあります。
 演奏会プログラムのほかには、ショパン国際ピアノコンクールやエリザベート王妃国際音楽コンクールなどの国際コンクール関係資料や、日本音楽コンクールや日本学生音楽コンクールの創設期の資料、『東京音楽学校入学試験問題とその解答』等の珍しい図書など約50点を展示しております。アンケートでは、音楽に関心をお持ちという方から「大変楽しかった」との声をいただいています。
展示「野村光一文庫」
 これらの資料を収集された野村氏は、戦前から戦後にかけて新聞や雑誌、ラジオなどの音楽評論で活躍されました。『名曲に聴く』(リンクは上巻)などの名盤案内を参考にレコードを選ばれたことのある方もいらっしゃるかもしれません。音楽評論のほかにも、現在の「日本音楽コンクール」の創設時から運営の中心として若い演奏家を支援されたり、日本ショパン協会会長を長らくつとめられるなど、日本の音楽界において指導的な役割を果たされました。当館となりの県立音楽堂の設立にも尽力され、開館後も運営協議会委員として音楽堂の活動に深く関わられました。
 当館のコレクションは、野村氏の没後、御令嬢の安田輝子氏よりご寄贈いただきました。野村氏の生涯が表れているかのような音楽関係資料の数々を今回の展示でぜひご覧ください。
 8月13日(水)まで県立図書館本館1階展示コーナーにて開催中です。本館新館連絡通路でも関連資料の展示を行っていますので、来館の際にはそちらもご覧いただければ幸いです。

県立図書館のコレクションの紹介につきましては
こちら

過去に行われた展示に関しましてはこちらにパネルのPDFがあります。

(県立図書館職員:情報整備課展示担当)