巨大地震のあとで-春愁の新年度

県立図書館 最近のトピックス(クリックで拡大)

県立図書館 最近のトピックス(クリックで拡大)

 今年もサクラが満開となった4月8日、横浜と川崎の県立図書館は年度初めの資料総点検を終えて開館しました。3月11日の東北地方太平洋沖地震の衝撃から明日で1ヵ月になります。大地震の2日後、このブログでもお悔みとお見舞いを申し上げ、地震の資料展示と募金活動についてお知らせしましたが、そのあと時間の経過とともに判明した大震災の惨禍は想像を絶するものでした。失われたかけがえのない命の余りの多さ、被災された方々のかなしみや困難には文字どおり言葉を失う思いです。「千年に一度」ともいわれる巨大地震と大津波、そして収束がみえてこない原発事故、今は日本中が暗く沈んだ気分に覆われているようですが、このようなときこそ復興に向けて図書館もお役に立ちたいものです。 

川崎図書館 ミニ展示コーナー

川崎図書館 ミニ展示コーナー

 まずご報告ですが、3月13日から来館者の皆様にご協力をお願いしていた義援金の募金は、3月末日までで両図書館合わせて8万473円に達しました。寄せられた貴重な浄財は、4月7日に社会福祉法人神奈川県共同募金会に送金いたしました。図書館での募金は終了しましたが、神奈川県では引き続き募金を行っていますのでよろしくお願い申し上げます。
 新年度になって図書館の展示にも「復興」が加わりました。横浜の県立図書館では本館1階閲覧室に新たに「最近のトピックス」というミニ展示スポットを設けましたが、その第1弾として過去の震災の復興に関する図書を展示しています(トピックス展示なので内容は随時変わります)。川崎図書館では2階のミニ展示コーナーで「自然と産業を知って、復興に願いを!-岩手・宮城・福島の沿岸地方を中心に」と題して、岩手県・宮城県・福島県の沿岸地域の豊かな自然と、各地域に根差した産業を所蔵資料で紹介しています。これは被災地の本来の姿をお伝えすることで、復興への道しるべとなることを願った展示です(5月11日までの予定)。また、3階の「サイエンス・ナウ」コーナーでも地震、津波、原発、防災の本や雑誌を紹介しています。
 地震以後、電力事情の逼迫に配慮して両館とも節電に努めています。平日の閉館時刻を2時間早めて午後5時としているほか、館内の照明を可能な限り落とし、閲覧室のパソコンの電源も一部切るなどの対策をとっています。ご不便をおかけしますが電力事情の好転を願ってやみません。

(県立図書館職員 4つのプレートがせめぎ合う列島で生きてきました)