私のオススメ本

「十一月の扉」 高楼方子著

「十一月の扉」 高楼方子著 リブリオ出版 1999年 資料番号:21222013 請求番号:913 タ OPAC(所蔵検索)

 「このまま読み進めていったら物語が終わってしまう!」そう思える本に出会ったことはありますか?私にはこの本がそうでした。
さて、物語では中学校2年生の女の子、爽子が主人公。ある日爽子は、弟から借りた双眼鏡で赤い屋根の素敵な家を発見します。その家を近くで見たくなり、爽子は自転車で町を探検し、ついにその家に辿りつきます。そこは「十一月荘」という下宿屋でした。 続きを読む・・・

『あん』 ドリアン助川 著

『あん』ドリアン助川著 ポプラ社 2015年 資料番号:22974935 請求記号:913.6/3818
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 数年前に公開された映画を見たのが、この小説を読むきっかけでした。

 どら春というどら焼き屋が舞台の、老女徳江と、雇われ店長である千太郎の物語です。

 店で働かせてほしいと頼みに来た徳江を、最初はいぶかしげに思っていた千太郎でしたが、50年の経験があるというので、あん作りのためだけに雇うことにしました。徳江の丁寧に小豆に向き合う姿、そしてそこから生み出されるあんの魅力に惹かれ、千太郎は、内心では面倒なことになったと思いながらも、彼女につられるように、真剣に仕事に取り組むようになります。そして、徳江が作るあんのおかげで、次第に店は繁盛していきました。 続きを読む・・・

『前川さん、すべて自邸でやってたんですね 前川國男のアイデンティティー』 中田準一著

『前川さん、すべて自邸でやってたんですね 前川國男のアイデンティティー』 中田準一著 2015年 資料番号22807911 請求記号:523.1/144  OPAC(所蔵検索)

 いきなり「前川さん」と言われても、一体どこの前川さんなんだ?と疑問に思いますよね。この本で親しげに「前川さん」と呼ばれているのは、「前川國男(まえかわくにお)」という建築家です。その経歴を眺めると、なかなか「前川さん」とは呼べません。「前川先生」と呼びたくなる、日本建築史に名前が登場する存在なのです。
 そんな前川先生、実は神奈川県立図書館・音楽堂の建築を手がけております。横浜の紅葉ケ丘に県立図書館と音楽堂が建てられてから60年以上が経ち、レトロという表現が似合う存在となりました。県立図書館に勤務し前川建築の中で時間を過ごしていると、遠い未来にこの図書館を訪れる人、働く人のことを前川先生はどんな風に想像して設計したのだろうと思うことがあります。この本には、その疑問に対するヒントがちりばめられていました。 続きを読む・・・