神奈川県図書館協会
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平成20年度研修報告(第7回):成蹊大学図書館(施設見学)

日時  平成20年12月10日(木) 13:30〜16:00
場所  成蹊大学図書館 
配布資料

成蹊大学情報図書館パンフレット、成蹊大学図書館所蔵稀書解説目録、成蹊大学図書館利用案内、成蹊大学新聞、緑蔭堂文庫ニュース

参加者  15名

施設の概要

 成蹊大学情報図書館は、2006年に成蹊学園創立100周年事業のである。「明るく、美しく、暖かい建物」というコンセプトの下に、従来の図書館建築にはないダイナミックな空間やキャンパス環境への配慮がなされており、2008年度のグッドデザイン賞を受賞した注目の大学図書館である。

見学のポイント
・景観を考慮した低層設計
・約50万冊の開架書架
・"BOOK ROBO"と呼ばれるコンピュータ制御自動運搬システム
・各階に設けられた個室閲覧室
・地球温暖化対策としての空調の負荷を低減する構造

なお見学の中では、図書館事務長の近藤茂氏より成蹊大学図書館の概要について説明を受けた。


その他(感想等)
  外部から図書館全体を眺めたときに、ガラス張りの壁面の中に見える曲線を多用した宇宙的なデザインの構造が目に付く斬新な建造物であった。内部を見学すると、外光をふんだんに取り込んだ明るい空間が広がり、空中に浮いた感じの球体閲覧室(プラネット)、個室閲覧室も開放的なデザインとなっており、重厚で薄暗いといった昔の図書館のイメージとは全く異なったコンセプトを感じた。周囲から隔てられた空間で一人じっくりと文献を調べるといった使い方には向いていないようにも考えられるが、図書館の利用法の変化を象徴しているようでもあると思った。開放的でありながら、外部から区切られたプラネットでの小グループの討論やセミナーなど、コミュニケーションの場としての図書館の重要性が増していくのかもしれない。
 成蹊大学図書館は、1938年の開設時より「緑蔭堂文庫」として数多くの歴史的価値の高い古典資料も収蔵しており、その保存と活用にも力を入れている。一方で、72万冊の収蔵能力をもち、スピーディーに自動搬送できる"BOOK ROBO"と呼ばれるコンピュータ制御されたシステムとともに、約50万冊を自由に閲覧できる開架書架を有し、100台以上の一般利用可能なパソコンを設置する「情報図書館」としての機能を十分に備えていると感じた。さらに、様々な学部をもつ総合大学の図書館として、各専門分野の蔵書を各フロア、各エリアに分別収蔵しているなど、利便性も考慮されていた。一方、地域住民に利用の機会を提供するシステムが確立されており、開かれた図書館を目指した先進的な取り組みも興味深かった。
 今回の見学では、今後の大学図書館のあり方について考えさせられた。

報告者:横浜美術短期大学 松村さゆり
 図書館エントランスと球体閲覧室(プラネット)

 球体閲覧室での図書館事務長による概要説明
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