SiL(科学と産業の情報ライブラリーニュース)第16号(HTML版)

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夏休み「やさしい科学コーナー」で、科学を楽しもう!

  夏休み、小・中学生や高校生の皆さんが科学を学ぶのに最適なのが、県立川崎図書館1階の「やさしい科学コーナー」です。宿題・自由研究に役立つ本もたくさんあります。今回は担当者に、やさしい科学コーナーの魅力や、おすすめ情報などを聞いてみました。

4月から、やさしい科学コーナーのレイアウトが変わりましたね

「書架を増やしたので、ゆとりを持って本を配架することができ、今までよりたくさんの本の表紙を見せて並べることができました。表紙を見ていただくことで本に興味を持ってくださればいいな…と思います」

夏休みの利用は毎年いかがですか?

「昨年の夏休みは、朝から図書館に来てくれる子、兄弟や友達と来てくれる子、宿題をする子など、たくさんの小学生が利用してくれました。また、夏休みは科学工作教室や科学ビデオの上映会など小学生向けの催し物をしており、多くの方に参加いただきました。今年も楽しいイベントを開催します(注:右の欄・最終頁を参照)」

宿題や自由研究で悩む生徒さんにアドバイスを

「やさしい科学コーナーには、小学生から大人まで親しめる科学の入門書をそろえています。その中には、小学生・中学生向けの自由研究の本、科学工作の本、植物・昆虫の観察の本など、夏休みの宿題に役立つ本がたくさんあります。7月に刊行する「やさしい科学しんぶん」(テーマ:自然エネルギー)も参考になるでしょう」

とくにおすすめの本はありますか?

「たとえば近刊だと『科学しかけえほんシリーズ 海洋探検』(大日本絵画)は、子供から大人まで楽しめるしかけ絵本です。なかなか見ることができない海の中を飛び出すしかけで立体的に再現していて、きっと新しい海の発見ができるでしょう。同様のシリーズで太陽系探検もあります。皆様のご利用をお待ちしています」

データベースのご紹介

  4月から導入した「ヨミダス」には、1986年以降の読売新聞の記事が収録されています。最近の記事は、紙面の切り抜きイメージを見ることができます。また、1989年以降の英字新聞「The Daily Yomiuri」や人物情報も検索できます。
  「日経テレコン21」(1975年以降の日経4紙の新聞データベース)や新聞縮刷版などと組み合わせてご利用されると、さらに効果的な新聞の調査ができると思います。
  また、同じく4月から導入した「官報情報検索サービス」は、官報(本紙、号外、政府調達公告版、資料版、目録)をインターネットで検索できるデータベースです。昭和22年5月3日発行分~当日発行分までご覧いただけます。
  いずれも1階「ビジネス支援室」にて、ご利用いただけます。
  下で紹介している「ユーザーサポートガイダンス」にも是非ご参加ください。

図書館員の研修とは

  5~6月に開催した当館職員が図書館のさまざまな活用法をお伝えする「ユーザーサポートガイダンス」。参加者からのアンケートでは「県立川崎図書館のレベルの高さを知った」など、好意的なご感想をいただきました。さて、今回はそうした図書館員の専門性がどうやって維持されているのか、研修の一端をご紹介します。

  例えば、先日、ある職員が参加したのは国立情報学研究所の「Nacsis-illシステム研修会」という研修。大学図書館や研究機関との間で、本を探したり貸し借りをするシステムを学びました。こうした知識があって、大学図書館等との資料のやり取りがスムースに行われるようになります。

  中堅職員を対象にした文部科学省・国立教育政策研究所主催の「図書館司書専門講座」は2週間、密度の濃い講義や演習が続きます。 「全国の県立図書館や市立図書館などから約60名の司書が参加しました。図書館法や著作権法をはじめ最新の動向を学びました。さまざまな図書館事情を聞くことができて、とても有意義な機会でした」と今年、参加した職員のコメント。

  その他、神奈川県図書館協会など、多くの研修を通して、職員は研鑽に励んでいます。研修を受講するだけではなく講師をすることもあります。

  皆様に最適な情報をお届けできるよう、今後とも努力していきます。

7月から9月のユーザーサポートガイダンス

7月4日(土)「新聞データベースを使うコツ1 日経テレコン21」
9月19日(土)「新聞データベースを使うコツ2 ヨミダス」
いずれも14:30~16:00、先着15名です。
受講申込みページ

本と雑誌で発見!

県立川崎図書館が受け入れた新着資料から、気になる本や雑誌記事を紹介していきます。

【図書】

『軽石 海底火山からのメッセージ』加藤祐三著(八坂書房2009年)〈458.65/4〉

  とくに海に漂う軽石を取り上げた一冊。観測の難しい海底火山の噴火も、海辺に漂う軽石の分析によって、多くのことがわかるそうです。軽石に関するエピソードも豊富で読みやすい内容です。野外観察や室内実験の方法も紹介されています。海辺を歩くのが楽しくなりそう。著者は長年にわたり軽石を研究している琉球大学名誉教授です。

『事故の事典』日経ものづくり編著(日経BP社 2009年)〈509.66/277 館内閲覧のみ〉

  とにかくインパクトのある装丁。900ページを超える製品事故の事典です。ロケットや原子力から、ケータイの電池、金属バットまで147件の事故をさまざまな角度から分析しています。身近に起こりうる事故の怖さをあらためて感じさせられました。

【雑誌】

Muse:帝国データバンク史料館だより』(Vol.8)2009年4月号〈Z332/4〉

  「なぜすごい、マツダのからくり改善」が特集。創意工夫に満ちたアイデアはどうやって生まれるのか、ひとづくりがクルマづくりにどう結びつくのか、からくり改善道場やからくり改善くふう展では何をしているのか。多くの事例を含めて紹介しています。

『食品と開発』(616号)2009年6月号〈Z588/16〉

特集は「米粉開発と利用の新展開」。パンやお菓子だけでなく、最近では米粉を使った麺類なども開発されているそうです。同量の小麦粉食品と比べ、低カロリー、もちもちした食感、揚げるとパリッと軽い食感といった特徴もあるとか。自給率アップにも効果がありそうです。

『OHM』(Vol.1200)2009年6月号〈Z540/O>

大正3年に創刊された技術総合誌『OHM』は、今号で創刊1200号を迎えました。

通巻1200号記念「OHMに見る各社の歴史と技術の変遷」では、誌面に掲載された広告など通して、東芝・三菱電機などメーカーの歩みを紹介しています。

また「電験制度100年の歴史」では、電気主任技術者試験(電験)の一世紀の推移をまとめてあります。創刊号に掲載された問題と回答や、明治44年の試験問題も掲載されています。

イベント情報・お知らせ

■「サイエンス・シネマウィーク」

  昨年も好評だった「サイエンス・シネマウィーク」。今年は「宇宙」「海」「乗り物」と3つのテーマで上映します。対象は小学生から大人まで。

8月25日(火)「天空を見つめる人びと」「月とともに」「太陽系惑星ツアー」
8月26日(水)「海の中は音の世界」「イセエビと10本足の仲間たち」
8月27日(木)「世界おもしろ鉄道大集合」「ジェットコースターをさぐれ!」
いずれも、県立川崎図書館2階ホールにて。各日、14時から15時。
事前申し込み等は不要です。お気軽にご参加ください。

■「かこさとし科学絵本ワールド」

  7月23日(木)から8月30日(日)までの開館中、1階 やさしい科学コーナーで、絵本作家かこさとしさんの科学絵本約100冊を展示します。

■ミニ展示『小さいもの集まれ-微生物の世界』

7月10日(金)~9月9日(水)の開館中。2階 展示コーナーにて。
肉眼では見ることのできない微生物の世界を暮らしや環境との関わりから紹介します。

■ミニ展示関連トーク

「インフルエンザのはなし」

○8月22日(土)14時から15時30分
講師:県衛生研究所研究員
定員50名
★新型インフルエンザのことなど、今知っておかなければならない注意点とは。

■ミニ展示『優秀会社史賞』受賞社史展

○9月11日(金)~11月11日(水)の開館中。2階、展示コーナーにて。
第1回(1978年)から第16回(2008年)までの優秀会社史賞受賞の社史を一挙に展示。

■ミニ展示関連トーク

「目からウロコの創業記 社史が語るホントの話」

10月3日(土)14時から16時 講師:村橋勝子氏(社史研究家) 定員50名(応募者多数の場合は抽選) 応募締切りは9月28日(月)必着です。社史のアッと驚く話、ヘェーっと感動するエピソードを講師が縦横無尽に語ります!

あとがき

  松田龍平、浅野忠信、宮崎あおい、香川照之…が表紙の雑誌が県立川崎図書館にある、というと「えっ?」と思われるかもしれません。しかも、その雑誌は日本測量協会が刊行している『測量』という雑誌。
  ご存知の方も多いと思いますが映画『劔岳 点の記』の公開にあわせた特集です(6月20日から全国ロードショー)。
  映画の内容は、明治末、日本地図最後の空白地域を埋めるため、困難な山岳測量に挑んだ男たちの物語(原作、新田次郎『劔岳 点の記』)。映画を観る前に、あるいは観たあとに、測量関係の本や雑誌を読むと、より深く映画を理解できるかもしれません。