雑誌で発見!23号

  暮らしのなかに、身近な「科学」をみつける秋はいかが。自然科学・工学・産業技術系の資料を中心に収集している当館の新着雑誌から、食問題、情報リスク管理、ロボットなど最新技術、サイエンスを楽しめそうな記事をピックアップしてみました。ふだん手にとる機会の少ない専門分野以外の雑誌に、思わぬ発見があるかもしれません。読みたい雑誌記事は、カウンターにお申しつけください。

*『雑誌名』 巻号 (発行年月) 〈請求記号〉 ■特集名/記事名 の順に記載しています。ご不明な点は、お気軽におたずねください。

『フードケミカル』Vol.24 no.10(2008年10月)〈Z588/H1〉
■特集 野菜由来素材の新展開
野菜素材を使ったさまざまな商品展開:野菜の色にはチカラがある。/植物素材の開発と用途展開/野菜商品の近況と取り組み・これからの開発について/注目されだしたスパイスの活用の商品開発/加工食品への利用拡大に向けた紫サツマイモの育種/ほか

赤いトマトを毎日食べてリコピンの抗酸化作用でがん予防。キャロットジュースには、アレルギーの発症を抑制する作用が。紫イモのアントシアニンは…。

『化学』Vol.63 no.11 (2008年11月)〈Z430.5/K1〉
■解説
食品の産地偽装を化学で暴く!:多元素安定同位体比の解析による産地判別技術

食の安心と安全を脅かす食品の産地偽装。生物固有の"化学的な指紋"を特定する安定同位体比の特徴を食品の産地判別へ応用する研究のなかから、オーストラリア産・アメリカ産・国産のお米と牛肉、台湾産・中国産・国産のウナギの測定結果を紹介、解説します。レーダープロット(クモの巣グラフ)を使って、各国の特徴が明らかに!

『冷凍』Vol.83 no.972(2008年10月)〈Z533/R〉
■小特集 近年の調理冷凍食品の新しい技術的方向性
1.自然解凍調理冷凍食品でエコロジー&エコノミー/2.メタボリックシンドローム世代に安全でおいしい冷凍食品の開発/3.冷凍スリミを利用したソフト食(ユニバーサルデザインフード)の開発/ほか

これからは、冷凍こそ食品の高品質・高機能を消費者に提供できる優れたプラットフォームだという、開発現場から消費者への技術メッセージです。

『日経サイエンス』Vol.38 no.14(2008年12月)〈Z405/S〉
■特集 ネットが蝕むプライバシー:個人情報時代の危機管理
プロローグ ITとテロの時代に/問題提起 プライバシー2.0を考える/デジタル医療情報 遺伝情報をどう守るか/ICタグ ICタグとプライバシー/データ融合 全世界の情報,統合せよ!/暗号 匿名性を保つ暗号技術 /バイオメトリックス ここまで来た生体認証/座談会 セキュリティーを高めるには/SNS世代 プライバシーに無分別な若者 ほか

プライバシーをめぐって寒風が…。技術の進歩と反テロリズムという "至上命令"によって、プライバシーの領分は劇的に変わろうとしています。「干渉されない権利」の将来を特集。あなたは…?

『機能材料』Vol.28 no.11(2008年10月)〈Z501/K10〉
■特集 自動認識:バイオメトリクスの最前線Part2
今後のバイオメトリクス技術の普及について/指静脈認証技術と金融分野を中心とした応用/手のひら静脈認証/声紋認証/サイン照合システム/DNAによる個人認証方式とその応用

成り済まし犯罪の防止など、さまざまな場面で求められる本人認証の技術。その必要性についての考え方をまとめ、実用化事例も紹介します。

『数理科学』Vol.46 no.11(2008年11月)〈Z410/S〉
■特集 物理と論理:概念規定と論理構造をとらえ直す
慣性の法則と慣性系の存在について/Maxwellの デーモンと情報熱力学/量子力学「粒子と波動」/特異点定理とブラックホール特異点/数学と論理:素数をめぐって/[コラム]ゲーデルの不完全性定理:それは何であるか,何でないか/[インタビュー]物理における思考と個人主義/〈名著に親しむ 特集から広がる読書案内〉サイエンスの香り  ほか

「慣性」では、ニュ-トンからガリレオ、身近な実験事実をあげながらやさしく講義、「粒子と波動」では、光の性質についての中学3年生の質問に答えるところから…。物理学を面白いと感じられるような、何か発見できそうな…特集です。

『現代化学』no. 452(2008年11月)〈Z430/G〉
■特集 iPS細胞誕生後:新たな謎と基礎課題
背景解説 新たな謎と課題を示したiPS細胞:ES細胞研究の重要性が増す理由/特集解説 再プログラム化の機構は?/多能性にかかわる転写因子は何をしているのか/精子や卵は人工的につくれるのか/iPS細胞作製を効率化する化合物 ほか

iPS細胞の誕生によって、これまで複雑な手続きが必要と思われてきた体細胞の再プログラム化が、たった三つの遺伝子だけで実現されることが明らかになった!この驚くべき発見による新たな謎に迫ります。

『計測と制御』Vol.47 no.10(2008年10月)〈Z535/K〉
■特集 海洋工学におけるシステムインテグレーション
総論 海中工学におけるシステムインテグレーション/解説 海洋基本法と海洋基本計画/二酸化炭素深海貯留/自律型水中ロボット(AUV)による水中画像マッピング/水中ロボットと競技会を通じた工学教育/自然に学び,自然を守る水中ロボット/空気圧力浮上式大型高速船(テクノスーパーライナー)における動揺制御技術 ほか

平均水深3,700mの深海へと送り込むべく研究開発された自律型海中ロボットや魚の胸ひれ運動の解析から操縦性を重視した水中ロボットなど、開発の楽しさがうかがえます。

『ビオフィリア』Vol.4 no.3 秋号(2008年9月)〈Z460/32〉
■特集 「まねる」「化ける」のサイエンス
人間は模倣行動で何を得ているのか?:赤ちゃんの模倣と文化学習/「身まね」介護ロボット:人と接するロボット"RI-MAN"による抱き上げ動作の実現/昆虫が「死んだふり」をするわけ:コオロギに学ぶ擬死行動の機能としくみ / 作物に擬態する雑草/がん細胞が作る偽の血管:乳がんにおける血管擬態とEMT

つい自分もやってみたくなるひとのまね。幅広い分野から、集められた身近な「まね」を肴に、秋の夜長をお楽しみください。

『TUNZA 日本語版』2008Vol.3(2008年)〈Z519/433〉
技術の天才たち…

世界が炭素依存の習慣をやめるには、テクノロジーの助けが必要です。ここで紹介するのは、3つのアイデアと、4つの提案。明るく輝くインク,コンクリート(具体的)な成果,ぬるぬるした科学,人工樹木,海に鉄分をまく,チューブの井戸,手作りの火山。国連環境計画の若者向け機関誌です。「TUNZA」の意味はスワヒリ語で"愛をこめて大切にあつかう"。…わたしたちの地球に愛を!

*あとがき* 図書館ではサイエンスカフェなど、科学コミュニケーションの場を提供しています。お気軽にお出かけください。