雑誌で発見!22号

  近頃、大雨や地震がいつもより多いと思いませんか。被害の大きさにあらためて自然の力を感じます。自然科学・工学・産業技術系の資料を中心に収集している当館の新着雑誌から、天気や気象制御、地震、防災の技術に関連する記事をピックアップしてみました。
  ふだん手にとる機会の少ない専門分野以外の雑誌に思わぬ発見があるかもしれません。読みたい雑誌記事は、カウンターにお申しつけください。

*『雑誌名』 巻号 (発行年月) 〈請求記号〉 ■特集名 / 記事名 の順に記載しています。ご不明な点は、お気軽におたずねください。

『Nature digest 日本語編集版』Vol.05 no.8(2008年8月)〈Z405/60〉
■News feature / 天気を掌握する

  雨を降らせ、また降りやませ、雷をよび、天気を意のままに操ることなど、本当にできるのでしょうか? 天気予報なんて気にしない! 特定の場所に雷を落とす方法とか、雹(ひょう)の粒を小さくする方法、ハリケーンの勢力を弱める方法や、霧を晴らす方法、雨を降らす技術のクラウドシーディング(人工降雨のための雲への種まき)など、世界ではさまざまな取り組みが・・・。

『天気』Vol.55 no.7 (2008年7月)〈Z451/T〉
■天気の教室 / お天気の見方・楽しみ方(14)

  日本の9月と10月には台風や秋雨前線があり、12月から春までは温帯低気圧の最盛期で、その狭間の11月は気象学的には比較的穏やかな季節のはずでした。ところが2007年11月の青森は、青森地方気象台開設以来、実に過去120年間の最大記録となる豪雨に襲われました。いろいろなデータを眺めて、晩秋のこの豪雨独特の仕掛けに迫ります!

『砂防学会誌』Vol.61 no.2(2008年7月)〈Z656/S〉
■報文 / 雨量計の有効範囲に関する一考察

  近年、総合的な土砂災害対策の一環として、雨量計や土砂災害発生監視装置を設置して、警戒避難基準雨量に関する情報を市町村等に伝達するシステムの整備が進められています。本誌では、箱根地域を主な対象とし、空間的に一様なデータが得られるレーダーアメダス解析雨量を用いて、基準雨量を推定するための地上雨量計の有効範囲を考えます。

『日本風工学会誌』Vol.33 no.3(2008年7月)〈Z451/8〉
■ / 風災害研究会2007年次報告

  日本風工学会の風災害調査連絡委員会のもとで活発に調査研究活動をすすめている風災害研究会では、1年間の主な風災害の概要をまとめて報告しています。2007年の強風・突風リストを見てみると、強風災害の多さに驚かされます。海上竜巻や東京湾で発生した竜巻などの写真も見られます。

『電気設備学会誌』Vol.28 no.7(2008年7月)〈Z540/D40〉
■特集 地震と電気設備
 / 地震観測及び緊急地震速報システムの解説 / 緊急地震速報システム整備概要 / 防災行政無線による地震対策 / JR東日本の地震対策 / 地下鉄の電気設備における地震対策 / 地震情報の設備制御利用 / ガス供給における地震対策 / 地震にも強い"オール電化住宅" / 情報・通信における地震対策 / 水道供給における地震対策

  いつ、どこで発生するかわからない地震。現在、地震は予報も予防も完全ではないため、発生すると大きな被害となってしまうことが予想されます。この特集では、地震被害の減少に役立つ、地震観測から、地震情報の提供、生活に特に密着した社会インフラの各種電気設備の地震への最新の取組みまで、親切に解説します。

『地盤工学会誌』Vol.56 no.7 (2008年7月)〈Z511/T〉
■特集 耐震対策・設計法の最前線
 / 総説 エンジニアは謙虚であれ:神戸地震からの13年を振り返る / 論説 原子力学会地震PSA実施基準と新原子力耐震指針への活用 / ダムの耐震設計法の変遷と現状 / 海外の耐震設計:基準類に見る動向 / 断層と社会基盤施設の課題 / 報告 緊急地震速報と鉄道におけるその活用例 / 新潟県中越地震における鉄道土構造物の被害と復旧 / 東海地震に対する静岡県の公共建築物の耐震化 / (投稿) 中越・中越沖地震後の橋台等付近で見られた段差被害

  地震に対する関心が高まっているこの時に、関係の最新の知見、技術動向を専門家でない方々にもわかりやすく伝えてくれます。

『日本地すべり学会誌』Vol.45 no.2(2008年7月)〈Z455/Z〉
■特集 航空レーザーや宇宙衛星からの測量による地形変動の把握
 / 研究ノート 航空レーザー測量データから作成されたDEMの解析に基づく地すべり地形発達プロセスの推定 / SAR干渉画像を用いた能登半島地震及び中越沖地震に伴う地表変動の解析 / 報告 2003年台風10号による北海道日高地方里平地区の崩壊の形態的特徴と発生場:航空レーザー測量データを用いた解析 / 人工衛星DEMデータと光学データを用いた地すべり地形の評価 ほか

  DEM (90m解像度数値地形モデル)や、陸域観測技術衛星「だいち」に搭載されたSAR(合成開口レーダー)が活躍中!

『基礎工』Vol.36 no.7(2008年7月)〈Z510/K〉
■特集 住宅基礎設計の最新動向:小規模建築物基礎設計指針の改定を踏まえて
報文 / 中越沖地震による宅地および基礎の被害と液状化被害の特徴 ほか

  2004年の新潟県中越地震でも深刻な被害を受けて、新築・改築・復旧した家屋が多い地域が、わずか3年で再び大災害に見舞われました。中越沖地震による宅地と住宅基礎の被害状況を、多数の写真・地図や図表で提示、分析します。

『橋梁と基礎』Vol.42 no.8(2008年8月)〈Z515/K〉
■特集 「荒廃させない日本」への道 2章 最新維持管理技術の実際
   / 阪神高速道路の地震防災対策 ほか
コラム / 四川省大地震をバイチャイ橋でモニター

  兵庫県南部地震の被災経験から地震発生後の災害対策活動の重要性を再認識。地震発生直後の阪神高速ネットワークの被害状況をリアルタイムで推定する、地震被災度推定システムを開発、仕組みを説明します。
  震源から約1100kmはなれたベトナムのバイチャイ橋設置の構造モニタリングシステムが異常を検知して日本へ・・・。

『測量』Vol.58 no.8(2008年8月)〈Z512/3〉
■テクニカル・レポート①  / 火山ハザードマップの読み取りに対するドリルマップ提示の効果

  「忘れたころにやってくる」天災の危険を予測するのに役立つハザードマップ。火山ハザードマップ作成の基礎となったドリルマップ(具体的な火口想定に基づく溶岩到達のシミュレーション結果を示した地図)を示し、説明を加えると、ハザードマップへの理解が進むことを実験で検証!

*あとがき* 急な激しい雨は、耳新しい「ゲリラ雷雨」のニュースになっていました。備えあれば憂いなし…情報収集に役立てばうれしいです。