「県立図書館 利用者との懇談会」実施結果(平成27年1月)

平成26年1月、県立図書館では、日頃、県立の図書館をご利用いただいております皆様との懇談会を行いました。

当日、参加された県民の皆様のご意見は次のとおりです。どうぞ、ご覧ください。

県立図書館 利用者との懇談会

日時 平成27年1月17日(土) 14:00~15:30

会場 本館1階会議室

参加者 県民参加者2名、県立図書館職員9名  計11名

配布資料 「神奈川県立図書館 利用案内」
                   「県立の図書館のご案内」
                   「参考資料」 

〇副館長挨拶

本日はお寒い中ご参加いただき御礼申しあげます。緊急財政対策の一環として出された閲覧・貸出廃止の方針は、 県民のみなさまからのご意見もいただき、様々な議論を経て閲覧・貸出継続へと転換しました。 現在は、昨年6月議会の教育長答弁にもとづき、関係部局を中心として望ましい図書館の再整備に向けて検討を進めているところです。 現場でも今後の県立図書館が果たすべき機能について考え、後ほどご紹介するように、できるところから新しい取り組みを始めております。 利用者のみなさまからのご意見に対しては回答の掲示も始めましたが、本日は直接ご意見を伺う貴重な機会なので、 忌憚のないご意見をいただき、よりよい図書館づくりに活かしていきたいと考えております。


〇県民参加者からのご質問・ご意見等

・懇談会の参加者が少なくて驚いた。PR不足ではないのか。


・戦後70年をひとつの区切りとして、70年間の神奈川のできごとに関する資料をそろえ、展示などもしてほしい。
(回答)来年度の展示については具体的には未定ですが、ご意見は参考にしたいと思います。
(回答)かながわ資料は重点収集の対象としています。特に行政資料などの非売資料に力を入れており、県政情報センター、公文書館と連携して資料の保存・提供に努めています。


・県は貴重な資料をたくさん持っているが、整理しきれていない印象がある。 この機会にテーマを決めてきちんと提示すれば、その豊富さが伝わるのではないか。 その際、市町村立図書館、都立図書館、博物館などと積極的にネットワークを作ってMLA連携を進めれば効果的であるし、 県立図書館の存在価値も明確になるのではないか。足りない部分は県や県民、県外も含めた他機関等に支援を求めればよいのに、アピールが足りない。


・現在大さん橋で開催しているイベントでは横浜市域の貴重な資料が公開されており、 さまざまな人が関わって有益な情報交換の場にもなっている。県立図書館とも連携すれば、 より広域の資料も含めたすばらしい展示ができるのではないか。また、県立の図書館を考える会主催のイベントでも、 多くの人が県立の図書館のあり方について真剣に議論している。神奈川新聞社でも特集を組むなどして県立図書館をサポートしている。 県立の職員も自分の職場のことなのだから、このようなイベントにどんどん参加するとよい。


・地域関連の資料はないものも多いが、少なくとも県内主要大学の教員の著書や論文、特に神奈川関係の内容のものは揃えてほしい。 すべてをそろえるのは無理でも、実物がないものも含めて資料リストを作ってほしい。
(回答)リクエストをいただけば、可能な限り購入や寄贈依頼をいたします。


・県史編纂作業は続いているのか。
(回答)まとめたものを刊行した後、現在は編纂作業はしていません。


・県立川崎図書館の今後について憂慮しており、署名運動と議会への陳情、議会傍聴、情報公開請求などいろいろと活動しているが、 何もはっきりしたことがわからない。図書館関係者はもっと県民に情報を発信してほしい。


・日常のサービス等についての細かい要望は後からでもできるが、今日はせっかくの貴重な機会なので、 現在の最大の問題である県立川崎図書館の今後のあり方について話したい。情報公開請求で入手した資料には、 県立川崎図書館については平成27年3月から調整、平成29年度に県立図書館へ資料移転とあり、 まだ議論の余地がある。KSPにどのくらい収容できるかの検討は具体的になされていないが、 せいぜい5万冊程度しか収容できない。残りは紅葉ケ丘に移すというが、 資料はまとまった形で提供できなければ意味がない。
(回答)県立川崎図書館の移転については、直接の担当ではないのでこの場で回答できる状況ではありませんが、 現在の予定どおり県立図書館へ資料が移転した場合の影響という点からも、当館にとってもきわめて重要な問題であると認識しています。


・KSPに何冊入るかはいつわかるのか。情報を待っているのではなくこちらから問いかけるべきである。 昨年1月にも指摘しているのに、その後何も進展がないのではないか。移転する数を想定して検討することもしていないのか。
(回答)昨年1月の時点で県立川崎図書館の蔵書は約25万冊でしたが、県立図書館にすべて移したらどうなるのかという質問に対して、 受け入れに必要な空間はある、と回答しました。そこから先の検討はまだしておりません。


・今の機能を残しつつ川崎市内に残す可能性はあるのか、あるとしたらどこになるのか。
(回答)個人的には、県として産業に寄与する図書館を保有する必要があると考えていますが、具体的に検討・交渉する立場にはありません。


・資料は1カ所にまとめておくことが大切なのだから、図書館のことをよくわかっている現場の職員が理想を追求して行動しないといけない。 プロジェクトチームなども作っているようだが、県立川崎図書館のこともいろいろなケースを想定して考えてほしい。
(回答)県立の図書館の再編・整備に関しては、平成26年7月に両館から現場の意見を生涯学習課に提出しました。 その中で、県立川崎図書館については紅葉ケ丘に一体化する方向性も案の1つとして出しています。 これは、KSPに一部を移して資料を分散するよりは、一カ所にまとめておいた方がよいとの考えによるものです。


・川崎市内にまとめて残すことは提案しなかったのか。
(回答)その時点ではKSPへの移転を前提として議論していたので、まとめて市内に残すという形では提案していません。 可能ならば川崎市内に現在の形で移転することも検討します。


・現在の機能のまま市内へ移転することを諦めずに積極的に検討し、行動してほしい。


・資料を見ると、入館者数、個人貸出冊数、レファレンス件数とも減少しているが、状況の分析はきちんとしているのか。
(回答)この状況は極めて深刻であるととらえています。全国的に図書館の社会的使命が問われていますが、 冒頭でもご説明したとおり状況改善のための新しい取り組みを始め、これまでご利用のなかった層の反応を模索しているところです。


・昨年、指定管理者制度の導入は考えていないと聞いて安心したが、資料費や利用の減少は問題である。 ミッションはきちんと出しているのだから、現状をきちんと分析し、全国での取り組みなども調査して、 その結果に基づいてアクションを起こせば数字は伸びるのではないか。 先ほど説明のあった新しい取り組みは現状との因果関係がないと思う。ホームページなども動きが鈍い。


・新館4階に多目的ホールができると資料にあるが、新館3、4階はどうなるのか。
(回答)現在の多目的ホールがある場所に女性センターの資料を入れるため、多目的ホールは新館4階に移動し、 かながわ資料室は3階の新聞・雑誌室と統合します。資料を公開するスペースは少し減りますが、収集自体はこれまでと同じ方針で行います。 省スペース型の雑誌架を導入するなどして、なるべく不便のないようにいたします。


・女性センターの資料を分散しないでほしいという要望が通ってよかった。県立川崎図書館の資料についても分散しないよう考えてほしい。



〇企画サービス部長挨拶

本日は大変貴重なご意見をいただきました。参加者が少なかったことは大変残念ですが、意見をお持ちの方が減ったのではないと思います。 この会の持ち方については反省点をふまえ、今後も検討していく所存です。 川崎も含めた県立の図書館の今後の姿については十分な回答ができず申し訳ないのですが、 他機関との連携や今年4月からの女性センター資料の提供など、今後の展開を見守っていただきたいと思います。 厳しいご意見もありましたが、利用者のみなさんとこのようにやりとりをしていくことは大変重要であり、 いただいたご意見を大切にするとともに今後もこのような機会を持ちたいと考えています。
以上